「奥歯でうまく物が噛めない」
「入れ歯をすると肩こりの症状が出る」
「口を開け閉めするときに、カクカク音が鳴る」
「新しいつめ物やかぶせ物が合わない気がする」
このようなお悩みは、歯がうまく噛み合っていない証拠です。放っておくと、咀嚼や発音が悪くなるだけでなく、全身にも何らかの悪影響を及ぼすこともあります。少しでも気になる症状があらわれたら、歯科医院にご相談ください。
何の異常もないけれど、肩こり、頭痛といった不快な症状が続くとき、噛み合わせが原因になっていることがあります。最新の研究でも、いろいろな全身の症状と噛み合わせが密接に関係していることが明らかになってきました。
【噛み合わせが身体に及ぼす影響】
噛み合わせの悪さが、頭痛、肩こり、首こり、腰痛、耳鳴り、めまい、手足のしびれなど全身の様々な症状の原因になりうることが分かっています。
噛み合わせがずれると、無意識に身体がバランスを取ろうとするため、首の筋肉に負担がかかり、頭部、背骨へと影響を及ぼす場合があります。身体のバランスを取っている背骨が曲がると、全身疾患を患う可能性も出てくるのです。
原因不明の全身症状がある場合は、噛み合わせを治療することで改善する可能性があるのです。
当院では、特に噛み合わせと全身の健康との関係に目を向け、長年にわたる多くの臨床から研究された「丸山咬合療法」、「筒井塾咬合療法」を採り入れ、患者様の健康を守っていきたいと考えています。今後も皆さんに確かな歯科治療を提供できるよう、技術の研鑽に努めます。
人は集中しているとき、強く噛みしめているつもりはなくても、無意識のうちに歯に力がかかった状態になります。これが長く続くと、顎の周りの筋肉が緊張状態になり、やがて全身に影響を及ぼすようになります。頭が重い、目が疲れる、首が痛い、虫歯はないのに歯が痛い、口内炎ができる、イライラするなどの症状があらわれるようになるのです。
当院では、噛みしめ・食いしばりによる不調の改善にも力を入れています。噛みしめ・食いしばりは、ほとんどの方が無意識のうちに力をかけてしまっているので、ご自分では改善点を見つけにくいもの。的確なアドバイスで、全身に悪影響を及ぼす噛みしめ・食いしばりを改善しましょう。
最近急増してきたといわれる顎関節症は、顎の関節を中心としてその周囲に起こる障害です。口を大きく開けようとしてもこわばって開かない、口の開閉時にカクンと音がする、などの慢性的な症状が見られます。顎関節症には、噛み合わせや日常の生活習慣が深く関係しており、放っておくと咀嚼が苦痛になるだけでなく、めまいや精神的ストレスを感じるなど、日常生活に支障をきたすこともあるので、放置してはいけません。実際に、噛み合わせを調整することで、症状が軽減した方は多くいらっしゃいます。
顎関節症の原因の一つとなる噛みしめは、眠っている間や何かに集中しているときに起こるので気づきにくく、意識的に直すのが難しいものです。
そこで当院では、スプリントというマウスピースを用いた治療を採用しています。スプリントは、プラスチックまたはゴム製で、口腔周辺の余分な緊張をほぐし、安静を保ちながら上顎と下顎の噛み合わせを正常へと導く装置です。おもに就寝中にご使用いただき、無意識に起こる顎の緊張から顎や歯をガードします。
この装置を使って噛み合わせをよくすることで、歯や顎だけでなく、全身の症状も予防・改善につながります。また、歯への負担が少なくなり、歯を長持ちさせることにもつながります。
阿部歯科で使用している改良アムステルダム型スプリント
スプリント療法は保険が適用されます。詳しい内容については、お気軽に当院スタッフまでおたずねください。